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装丁楽会だより4-続・花森安治の最初の装丁は?

●これが花森安治の初めての装丁か?
以前、中山富久『放列』(育英書院、昭和18年)を、花森の装丁で署名が確認できる初期のものであろうと書いたら、林哲夫さんから「もっと古い『歴史日本』(雄山閣、昭和17年)があります」との連絡をいただいた。雑誌の装丁のほうが古いとは予想していなかったな。連絡をいただいたその週末の古書市で、たまたま私も『歴史日本』を入手することが出来た。林さんのコメントはいつも鋭いです。
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今のところ私が知る限りでは、この2冊が、単行本と雑誌の装丁で、それぞれ最も古い花森の手になる装丁である。
 
●最近見つけた花森の自著自装本
2冊共に、絵具のパレットをイメージさせる装丁である。自分の本を装丁するのだからよほど考えた末の装丁なのだろう。編集ではかなりシビアな面を見せる花森も、装丁を見る限りではなんともほのぼのとして暖かい。左は、花森安治『暮しの眼鏡』(創元社、昭和28年8月初版)。前扉の文字を初号活字で、出版社名、著者名、タイトルを行末揃えで組んでいるアイディアは目を引く。本文中の見出しを2行にしているのも斬新である。

 
右は花森安治『服飾の読本』(昭和25年9月5版)。この本も本文中の見出しを2行にしている。花森の『暮しの手帖』流こだわりだったのだろう。これらの表紙は、茨城県笠間市にある美術館で、多くの画家のパレットを集めて展示しているのを彷彿とさせる。
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by oh-shinju | 2006-04-12 14:43